税理士の経営・財産・相続トピックスVol.055「何をシェアする」
ポルシェ、フェラーリ、1日7万、8万。高級車を時間借り出来るのですね。
カーシェアリング、シェアハウス、◯◯シェアという言葉をよく耳にするようになりました。また、レンタル業界でも、新たなビジネスモデルが続々登場しています。
「共同生活」と聞くと、何となく古くてイメージが悪いですが、「シェアハウス」と聞くとなぜか新しく明るい感じがしますから不思議です。
中国の自転車シェアサービスの大手であるモバイクは、典型的なシェアビジネスで、あんなことが中国で成り立つのかと真剣に考えてしまいます。
「物の所有 → シェア、借りる」に変化していることは確かです。
土地建物、機械装置も、開発サイクルが早期かつ短期になり、所有から使用に変化します。
サイクルが短くなる中で、保守契約してまで、所有することの有益性が揺らいでいるようです。
固定資産に多額投資する考え方は勿論間違いではありませんが、コストパフォーマンスを考慮した際、使用に対して合理的な選択肢が増えているのでしょう。
システムの開発サイクルが急速に変化していることが大きな要因と言えます。利益やキャッシュフローを最大にするために、投資サイクルへの対応が迫られているのです。
貸借対照表に固定資産の表示があります。
所有からシェアへと設備投資についての考え方も変化してきました。
B/Sも固定資産が減少し、減価償却が減少して、P/Lの使用料が増加します。
B/S、P/Lの見方が変わり、キャッシュフローの考え方も変わります。
所有と使用のバランスを上手に考えましょう。
2018年4月1日
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
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